アメリカ航空宇宙局のNASAが2018年10月23日、公式サイトやオフィシャルツイッターアカウントを通して、南極海で発見された板状の氷山の写真を全世界に向けて公開し、大きな話題となっています。
日本でもAFPやハフィントンポストといった大手メディアが長方形のテーブル形をした謎の不思議な氷山を画像付きで紹介し、「まるで豆腐」「モノリスでは?」との文言が添えられたのですが、
画像の右端が見切れており、“全体像を写した写真が見たい!”との声が多かったので、
この記事では、10月23日にNASAによって公開された南極海に浮かぶ巨大な氷のテーブル形をしたミステリアスな長方形の氷山の全体写真と別アングル画像、空からの動画、そして“ラーセンC棚氷”についても簡単に説明していきます。
なんだか童心にかえってワクワクできるような神秘的な現象ですね!
この記事はザッとこんな感じ!
【全体像写真&映像】南極海で発見された長方形の巨大テーブル形氷山の別角度画像

多くの神秘に包まれた南極
まず、日本で報じられた『JIJI.COM』や『AFP』『ハフィントンポスト』のネットニュースでは以下のように伝えられました。
【AFP=時事】米航空宇宙局(NASA)は23日、南極海に浮かぶ板状の氷山の写真を公開した。
きれいな長方形のテーブル形をしたこの氷山は、その平らな面と直角に交わる線から、南極半島のラーセンC(Larsen C)棚氷から最近分離したとみられている。
写真は今月16日撮影。【翻訳編集】 AFPBB News
引用:AFP
各社共に板状の巨大な真っ平らのテーブル形氷山の写真を掲載したのですが、この写真が右側が見切れており、氷山の気になる全体像が欠けている状態でした。

右端が見切れており、全体像が分からない
そこで、この写真を撮影した大元の米航空宇宙局(NASA)を辿ってみると、全体像がキチンと写された写真と、上空からこのテーブル形の氷山を撮影した映像・動画もあったので紹介します。

全体像がハッキリと分かる
いやぁ、、、神秘的でミステリアスな雰囲気が蔓延しています。
宇宙人が作ったとか勝手に妄想させていただきますよ。。。
「これはモノリス?」「まるで豆腐だ!」テーブル形の板状氷山に集まった様々な表現
この大きく真っ平らな板状の氷山を見て、世界のメディアや日本国内からも様々な表現が寄せられています。
- まるで豆腐
- 映画に出てきたモノリスだ
- 巨大な氷のテーブル
- 宇宙人が使うテーブル?
など多岐に渡ります。
中でも“まるで豆腐”との比喩はフランスメディアによって使われた表現だということで、改めて日本の食文化が世界に浸透していることを思わせてくれます。
ちなみに「モノリス」とは故スタンリー・キューブリック監督の映画『2001年宇宙の旅』に登場した石柱の形をした巨大なタブレット型の石板で、映画では惑星の地表にたたずむ謎の不気味な物体として描かれています。
なぜ1.6kmものテーブル形の板状氷山ができた? その経緯や「ラーセンC棚氷」について

南極のラーセンC棚氷に入った巨大なヒビ
我々からすれば、小難しい科学的な経緯の説明よりも、宇宙人やUFOの仕業にしたいところですが、どうやら専門家によるとミステリー現象ではなく、キチンとした自然現象なのだそう。
世界的科学メディア『ライブ・サイエンス』がNASAの専門科学者であるケリー・ブラント氏に説明を求めたところ、
「我々人間も爪が伸びる過程の中で、ときに真四角な直線状に爪の一部が割れてしまうことがあるのと似た現象です。詳しい大きさは不明ですが、幅は1.6km以上はあるでしょう」
とのことです。
氷山の幅が1.6kmとは…。とんでもない巨大なものだったんですね。
また、今回のテーブル形の氷山はラーセンC棚氷と呼ばれる膨大な氷の地層から分離したものだとされていますが、
このラーセンC棚氷というのは、南極半島の東部に位置する棚氷で、ウェッデル海の北西部にあたり、氷河の氷が流れ込んできて固まった小さな氷の大陸のようなものです。
まぁ、私も南極から遥か彼方のド素人なので、詳しいことは分かりませんが、巨大な氷のかたまりのような大陸と考えておけばとりあえず大丈夫だろうと。。。
考えれば考えるほど地球の規模と自然の未知な姿を覗いたような感覚に陥ります。
生で見たら凄まじい迫力なんでしょうねぇ。