日本三大花火大会の一つとして知られる茨城県の「第87回土浦全国花火競技大会2018」において、
開催中に花火の一部が観客席に落下し、10名以上の見物客が顔や身体に火傷・軽傷を負うハプニングが起きてしまい現場はパニックに。
いずれの被害者も軽傷で済んだとの発表ですが、最終的に今回の第87回土浦全国花火大会は「強風」との理由により途中で中止となりました。
そこで、この記事では第87回土浦全国花火大会の開催中に発生した花火の一部が見物客めがけて落下した瞬間の動画や、花火が暴発してパニックに陥る現場の映像を紹介し、なぜ中止の理由が「強風」なのかについての考察もまとめます。
この記事はザッとこんな感じ!
【動画】「土浦全国花火大会」で起きた恐怖の花火落下の瞬間映像と観客のパニック
当然ですが、花火には大量の火薬が詰め込まれており、それが空高くで勢いよく周囲に飛び散るように作られています。
これがはるか上空ではなく、もしも地上で起きてしまったら…。
というのが今回の騒動です。
まずは今回の土浦花火大会を現地に見学しに行った見物客によって撮影された花火が落下する瞬間の映像、そして突然地上付近で暴発する花火にパニックする観客の緊張感が伝わる動画を紹介します。
毎年恒例の#土浦花火大会
花火が観客席に飛び..
今年は、開始50分ほどで#中止に(T ^ T)たまたま動画をとってて近くだったから、凄く怖かった💦 pic.twitter.com/oYwSmt3ZMU
— Ayumi☆ (@Ayoonhak) 2018年10月6日
土浦の花火大会で事故起きた
火傷した人運ばれてる pic.twitter.com/6NwuoXxobE— 一宮かほり (@k__f___7) 2018年10月6日
土浦花火大会 強風で花火が客席に落下 観客7人が怪我で花火大会中止 pic.twitter.com/rf5ZdJBF6K
— Instagram▷SUWAHIRO (@suwahiro_tw) 2018年10月6日
これは本当に怖かったでしょう。
私も2016年に「第85回土浦全国花火競技大会」を現地で見物したことがありますが、大勢の人が見に来ている為、なかなか座る場所すら確保できず、
仮に座れたとしてもキツキツのスペースの中で観覧する為、こういった花火の落下などのハプニングが起きて、自分たちの方に火の粉が向かってきたとしても場所によっては容易に避けたり逃げたりしづらいんですよね。
本当にものすごい数の人が河原や歩道を埋め尽くして、立ち止まるだけでも警備員の方に注意されてしまうような状況なので。。
土浦花火大会での花火落下・不発からの大会中止に至る経緯 中止理由はなぜか「強風」
まず、駆けつけた土浦市の消防本部による発表では、
「花火の不発による火花で約10人が顔などに火傷を負ったことは事実ですが、応急手当てを受けるだけの軽傷だった」
と説明しています。
本当なんでしょうかね。
花火が落下して不発するハプニングに見舞われた後、現場の会場では18時40分頃にアナウンスが流れ、「見物客の安全確認を行う為、大会を一旦中断します」と発表。
現場の観客は再開を待つも、約1時間後に大会自体が中止されることが発表されたという。
理由は「花火の落下」ではなく「強風」とのことです。
産経新聞記者の取材に応じた見物客の証言が同メディア記事に掲載されていますが、
「強風など感じず、中止とのアナウンスが流れたことですごく驚いた」
という。
今回の第87回土浦花火大会での花火落下による“やけど騒動”は無かったことにされる可能性も?
まず、土浦全国花火競技大会についての情報を紹介します。
日本三大花火の一つともいわれる、1925年(大正14年)から続く茨城県土浦市の伝統ある花火競技大会。全国の煙火業者約60社が技を競い合う、国内屈指の大会だ。競技は、速射連発のスターマイン、発色や煙火の開き方を審査する10号玉の打ち上げ、型物や新しい技術を披露する創造花火の3部門構成で行われる。3部門それぞれの優勝者の中から、煙火技術の向上に貢献し、観客を魅了した最も優秀な煙火業者には内閣総理大臣賞が授与される。今年の煙火のトレンドも分かる大きな大会だ。
引用:Walkerプラス.com
歴史が長く、大勢の方々に支持されるとても大きな花火大会であり、茨城県土浦市の町おこしのような役割も担っており、土浦市にもたらす経済効果は莫大です。
つまり、今回のような花火落下による見物客のやけどや軽傷といった騒動があったにせよ、茨城県土浦市にとってはこの「土浦全国花火競技大会」の開催は必要不可欠であり、様々な観点から、“開催しなくてはならないイベント”にまで成長しています。
大会当日には付近に居を構える大手ショッピングモールのイオンモールも毎年閉店・休業し、地域一丸となってこの日を盛り上げます。
当然、花火大会現場付近のコンビニエンスストアや飲食店、居酒屋などはこの日に限ってケタ違いの売り上げとなり、全国津々浦々からやってきた観光客がお金を落として帰っていくのです。
今回、土浦市の消防本部が、
「顔などに火傷を負った見物客がいますが、いずれも軽傷です」
と発表し、さらに花火大会中止の理由を“強風”と公に伝えたのがどうも気になりますね。
もちろん、本当にやけどが軽傷であれば、それが不幸中の幸いなんですが、もしも土浦市が花火大会の存続の為に“軽傷”と表現したがっているのであれば、怖いことです。
いずれにしても、今後は土浦の花火大会に限らず、花火が見物客のいる場所に落下してくるのではないかといったような恐怖心が植え付けられてしまいそうです。。