女子テニス世界ランキング1位の大坂なおみ(21)が2019年2月12日、自身のツイッター上でコーチのサーシャ・バイン氏との契約解消を発表し、大きな話題となっています。
大坂なおみとサーシャ・バインコーチといえば、およそ13ヶ月間にわたり互いに息の合った仲睦まじい様子が好感を集めてきましたが、全豪オープン制覇からわずか17日後に突然の契約解除発表となりました。
そこで、この記事では大坂なおみが2019年2月12日に突然サーシャ・バインコーチとの契約解消(契約解除)を発表した理由について紹介していきます。
この記事はザッとこんな感じ!
なぜ?絶好調の大坂なおみがサーシャ・バイン氏とのコーチ契約を解消した理由

全豪オープン制覇からのコーチ契約解消に至った大坂なおみ
2019年2月17日に開幕するドバイ選手権には、大坂なおみはコーチ不在で大会に参戦することになる模様で、そこまでしてこのタイミングでサーシャ・バインコーチとの契約関係を解消(契約解除)する理由とは何なのか?
まず、コーチ関係の解消として最も考えられる可能性は、大坂なおみ選手の技術面でのステップアップでしょうか。
大坂なおみのコーチ契約解消の理由①:メンタル重視からテクニック重視へ
まず、サーシャ・バインコーチの「女王・大坂なおみ」への最大の貢献はやはりメンタル面。
大坂なおみにとって、“なんでも話せるコーチ”として寄り添い、ストイックなトレーニングを苦手としていた大坂なおみに多種多様な練習メソッドを提示したことで、徐々に安定性を向上させたという功績があります。
また、重要な場面や試合において、サーシャ・バイン氏はいつも大坂なおみのベンチに駆け寄って、「君ならできる」や「絶対勝てる」といった温かい言葉を投げかけていたことも有名。
そんなメンタル面でのケアに特化していたサーシャ・バイン氏との契約関係を解消したということは、大坂なおみ選手自身がメンタル面のケアに秀でたコーチよりも、今後はテクニックや技術面で経験値のあるコーチを欲したということでしょう。
具体的には、
- ネットプレー
- 第2サーブ、セカンドサーブの改良
- 細かな技術の進歩と向上
- 相手との駆け引き
この辺りはまだまだ大坂なおみ選手のポテンシャルとして余白が存在する為、今回のサーシャ・バインコーチとの契約解消でさらなる進化を遂げることになるかもしれません。
大坂なおみのコーチ契約解消の理由②:サーシャ・バイン氏との感情的対立

笑顔で寄り添うサーシャ・バイン氏と大坂なおみ
一部メディアの報道によれば、
- 2018年の内から大坂なおみとサーシャ・バイン氏との間に溝があり、全豪オープンでは2人の練習時間は20分にも満たなかった
- トレーニング後にサーシャ・バイン氏が大坂なおみへ助言をしようと近づくも、大坂なおみがそれを拒否したとの目撃談
- 全豪オープン決勝前のミーティングで大坂なおみはサーシャ・バインコーチと一切目を合わせなかった
- 全豪オープン優勝後のSNSにおいて、サーシャ・バイン氏の大坂なおみへの言及が他スタッフに比べ、著しく少なかった
との大坂なおみとサーシャ・バイン氏の不仲を示唆するニュースもありました
これらがもしも事実だとすれば、メンタルからテクニックへの意識移行という側面だけでなく、大坂なおみとサーシャ・バインコーチの間に何らかの感情的な対立・不仲が存在していたということになります。
もちろん大坂なおみ選手の国籍が今回の契約解消に絡んでいるとの説もあるようです。
大坂なおみのコーチ契約解消の理由③:日本テニス協会の“熱烈支援”
2020年の東京オリンピックでの金メダルが有力視される大坂なおみ選手ですが、日本とアメリカの二重国籍を有しており、そのうちのどちらの国籍を選ぶことになるかが大きな注目を集めています。
大阪生まれでテニスで世界ランキング1位の大坂なおみが、日本にとって絶対に逃してはならない逸材であることは事実で、芸能メディアの「アサ芸」には専門誌記者による次のような記載が見られます。
「全豪オープン中の大坂は、全米オープンを制した時と異なっていました。今回は日本テニス協会のスタッフも乗り込み、対戦相手のデータを提供し、『日本の大坂』を海外に強調しているようにも見受けられました」(前出・専門誌記者)
大坂の二重国籍問題を重ねて見る向きもないわけではない。アメリカと日本の両国籍を取得しており、世界テニス協会が定めるルールからすると、大坂は東京五輪も「日本選手」となるが、アメリカ流出の懸念が完全に払拭されたわけではない。こうした事情から日本協会が大坂との距離をより親密にしようとし、全豪オープンを後方支援したとされている。そのため、バイン氏が居場所を失った可能性も指摘されていた。
アサ芸より抜粋
どうやら、“日本の大坂なおみ”とのイメージを世界に広めたい日本テニス協会が全豪オープンで大坂なおみとの距離をこれまで以上に親密なものとし、試合での戦略やデータ面で完全バックアップ。
これによって、サーシャ・バインコーチの居場所がなくなり、大坂なおみ選手との距離が遠のいた可能性があるというんです。
本当かどうかは分かりませんが、大坂なおみが日本とアメリカの二重国籍という複雑な状況にあり、どちらの国もこの超逸材を逃したくないという奪い合いの様相を呈していることは確かです。
もちろんどんな決断を下すにせよ、あのように愛嬌たっぷりな大坂なおみ選手ですから、今後も人気者としてお茶の間からエールが贈られることになるでしょうが…。