2019年1月21日、日本の防衛省は昨年12月20日に韓国の海軍駆逐艦から海上自衛隊哨戒機に向けて火器管制用レーダーが照射された問題に関して、
新たな証拠として、哨戒機が騒動当時に実際に収集したレーダー照射時の探知音を防衛省ホームページ上で公開しました。
これで防衛省が国内と国外の世論に向けて公表したレーダー照射騒動に関する証拠動画&音声データは、2018年12月28日にYouTubeで公開したP-1哨戒機が撮影した映像に続いて2つ目となりますが、気になるのは今回の「探知音」公開による海外の反応や韓国の反応、つまりは国際世論がどのような反応・指摘を展開しているのか、という点です。
そこで、この記事では日本と韓国との“レーダー照射問題”の経緯や概要の時系列のまとめ、そして2019年1月21日に防衛省がHP上で公表した韓国からの火器管制レーダーの証拠音声である「探知音」に対するアメリカ・イギリス・中国・ヨーロッパを含む海外の反応や韓国(韓国人)の反応を紹介していきます。
この記事はザッとこんな感じ!
レーダー照射問題の経緯まとめ

2018年12月から続く日韓のレーダー照射問題に新たな展開
まずは、日本と韓国の間で繰り広げられるレーダー照射騒動の概要と経緯を時系列でまとめました。
すぐに「レーダー探知音」に対する海外の反応を閲覧したい方は目次からすぐに各項目へ飛べるようになっていますので、そちらから希望のセクションへ飛ばしてください。
2018年12月20日〜現在までのレーダー照射騒動経緯
まずは簡単に今回の「射撃管制用レーダー照射問題」の概要や経緯を順序立てて振り返ります。
- 2018年12月20日:韓国海軍の駆逐艦が日本の排他的経済水域内に侵入し、日本の海上自衛隊の哨戒機に数分間にわたってレーダーの照射を敢行。国際法では完全なる威嚇行為とみなされる振る舞いに対して、日本は韓国の艦船に無線でその意図を問い合わせるも応答はナシ
- 2018年12月22日:日本の防衛省が韓国側に再発防止を強く求めた抗議の意を発表するも、韓国海軍は「火器管制用レーダーを作動させたことは事実だが、日本の哨戒機を狙う意図は全くなかった」と主張
- 2018年12月24日:韓国政府は22日時点で「レーダーを作動させたことは事実」と認めていたものの、一転して、同日に「レーダー照射を行った事実はない」と反論。これを受けた岩屋防衛大臣は「(韓国の)事実関係の一部に誤認がある」と記者会見で主張し、防衛省名義の文書で「火器管制用レーダー特有の電波を、一定時間継続して複数回照射された」と改めて反論
- 2018年12月28日:防衛省は、レーダー照射を受けた海上自衛隊第4航空群所属のP-1哨戒機が実際に撮影した当時の映像を確固たる証拠としてYouTube上に公表
- 2019年1月2日:大韓民国国防部は、海自機が駆逐艦に「威嚇的な低空飛行」をしていたことが原因だとして日本へ謝罪を要求
- 2019年1月4日:韓国側は、日本側が以前に撮影した映像に字幕やテロップを付け足した加工映像を反論動画として公開。動画内では「日本の哨戒機がなぜ低空飛行をしたのか説明しなければならない」「韓国海軍は単に人道的な救援活動を正当に行なっていただけ」との主張が展開されている
- 2019年1月4日:日本の防衛省は同日中に韓国の公開した反論動画に対するレスポンスとして、防衛省公式ホームページ上に「大韓民国国防部の主張(映像)は、我々の立場とは異なるものである」との見解を表明
2018年12月28日に防衛省は哨戒機が韓国駆逐艦からレーダーの照射を受けたことを示す十分な証拠動画を公開していたのですが、韓国側が断固としてこの事実を認めず、
2019年1月14日の日韓の実務者協議においても日本側の主張が一切認められなかった為、とうとう日本側は新たな証拠となるレーダー照射の際の探知音を公開するに至りました。
防衛省公表の「探知音」音声

探知音を公表でどのような展開になる?
まずは日本の防衛省がレーダー照射を受けた際のレーダー探知音の公開に踏み切ったことを報じるニュースを引用します。
韓国駆逐艦から海上自衛隊P1哨戒機が火器管制(FC)レーダー照射を受けた問題で、防衛省は21日、P1の電子戦の能力が知られかねない探知音の異例の公表に踏み切った。
P1の電波受信能力だけでなく、同じFCレーダーを台湾、タイ、カナダなどが使用しており、同省はオペレーションに影響が出ないよう「ナマの音」を一部加工して、ホームページ(HP)上に公開した。政府関係者によると、照射問題の一連の対応は「音の公開」を含め首相官邸主導だったという。
防衛省によると、2回にわたる実務者協議で日本側は収集したデータと、韓国駆逐艦の火器管制レーダーの使用記録などを突き合わせ共同で検証することを提案したが、韓国側は拒否。同省は「協議継続はもはや困難」と判断。証拠の切り札の「探知音」まで公表したものの、照射問題をめぐる約1カ月に及ぶ日韓の応酬は、着地点が見えないまま幕引きとなる。
時事通信社より抜粋
また、防衛省ホームページ上に掲載されたレーダー照射の際の探知音公表を知らせるスクリーンショットが以下です。

火器管制レーダーの照射があったことをアピールする防衛省
そして、実際の韓国駆逐艦によるレーダー照射の「探知音」が以下です。
動画前半部分には一般的な「捜索用レーダー」の探知音が流されており、それと比較する形で後半部分に「火器管制用レーダー」の探知音が紹介されています。
レーダー探知音解説 何が決め手?
この探知音の音声において最も重要な点は、韓国側が主張してきた「捜索用レーダー」の探知音と、日本側の主張する「火器管制用レーダー」の探知音のハッキリとした音声の違いが如実に示された、ということです。
上に掲載した探知音データを再生していただければ分かりますが、韓国が主張する捜索用レーダーであれば、その音声は定期的に途切れながら聞こえるはずですが、
防衛省が日本海の能登半島沖で韓国駆逐艦受信したレーダー音は一定期間継続しながら鳴り響くもので、この連なるような探知音の特徴が哨戒機がレーダー照射を受けていたことを示す決定的な証拠となるんです。
つまり、火器管制レーダーではなく、単に捜索用レーダーであったと主張していた韓国側の言い分がウソであることをこの探知音公表により立証できたことになります。
では、この決定的とも思える防衛省によるレーダー照射の「探知音公表」についての海外の反応はどのようなものなのでしょうか。
レーダー照射「探知音」に対する海外・世界の反応

探知音公表に対する海外の反応やいかに
まず、前提として、この記事ではレーダー照射問題における証拠音声「探知音」の公表に対する
- 韓国人
- アメリカ人
- イギリス人
- 中国人
などの反応やネットの声を紹介していきますが、SNSにおけるそれぞれの国籍の定義は、
当該国メディアによる公式ツイッターや公式サイトへのリプライ、コメント欄、そして各サイトのフォーラムに書き込まれているものという点で担保しています。
つまり、英国営放送の『BBC』に寄せられた声は「イギリス人の反応・声」として、また、アメリカの『ABC』や『FOX』に集まった反応は「アメリカ人の反応・声」、そして韓国の『聯合ニュース』や『新亜日報』に届く声を「韓国人の反応」と位置付けているということです。
それでは、まずレーダー照射問題における日本の対立国である韓国・韓国人の「探知音」公表に対する反応と声を紹介します。
「レーダー探知音」に対する韓国の反応
ここでは主に、
- 韓国のツイッターユーザー
- 「アジアトゥデイ」
- 「聯合ニュース」
- 「東亜日報」
- 「朝鮮日報」
を参考にレーダー探知音公表に対する韓国・韓国人の反応や声を集めています。
- この探知音は専門家にしか分からないからなんとも言えないな
- 批判したくてたまらない日本側の捏造であるという可能性も否めないだろう
- この電波音?の公開でフィニッシュだと思っている日本の政府が笑えるな
- あとは世界がこの問題に決着をつけるだけだろ
- 戦争までのカウントダウンにしたい?
- この探知音がレーダーの照射を受けた時に出る音声だというのは分かったが、韓国の駆逐艦があの時に出した音だという証拠にはなってない
- 日本側の得意そうな表情が目に浮かぶが、これはノーダメージだ
- ヨーロッパよ、真の正義がどちらにあるかを裁いてくれ
- これが本当の音声だとすれば韓国政権は終わりだろうな
- 韓国の反論動画は一体どれだけの効力があったのか…? 意味なかったのか?
続いてはアメリカ人の反応になります。
「レーダー探知音」に対するアメリカの反応
ここでは主に、
- アメリカのツイッターユーザー
- 米紙「ワシントンポスト」
- 米報道局「ABC」
- 米報道局「NBC」
- 米紙「USAトゥデイ」
を参考にレーダー探知音公表に対するアメリカ・アメリカ人の反応や声を集めています。
- ミリタリーオタクであればこの音声が全てを物語っていることが分かる
- 韓国が嘘をついていたことになるのか?
- 日本と韓国の喧嘩はどうでも良いが、アメリカの国政ポリシーに悪影響を与えるのだけはやめてくれ
- 日本はいつも冷静でファンタスティックな反撃しかしない
- 残念ながらこの音声が仮にレーダー照射時の特徴的な探知音だったとして、事件当時に韓国から照射されたものだという証拠にはならないだろう
- トランプがこの探知音音声にコメントしてくれるのを待とう
- アジア大戦争になったらLGのテレビは買いづらくなる?
- 日産のカルロス・ゴーンにとどまらず、日本は多くの外敵と戦っている
- 日本側がここまで証拠の提示にこだわるのもレアな現象だ
- 実際に聞いた人はいるか? この探知音の解説をしてくれ
「レーダー探知音」に対する中国の反応
ここでは主に、
- 中国版SNSのWeibo(微博 ウェイボー)ユーザー
- 「広州日報」
- 「北京晩報」
などを参考にレーダー照射の探知音公表に対する中国・中国人の反応や声を集めています。
- 日本人の怒りもマックスか? それでも韓国は辞めないだろうが
- 尖閣諸島沖でのトラブルを思い出す、あの時も最終的に日本の勇敢な軍人が証拠映像を公開した
- 日本はいつも静かに怒るから 我々はどこまでやって良いかのモラルが分からなくなる時がある
- ここまではっきりとした音声証拠を出した以上、韓国側にできることは限られる
- ピッピッピと不定期に鳴る探知音と、ピーーという連続音とでは全く異なるものだ
- 今や国家間の戦争もYouTubeで動画を使ったものになるとは
- もうここまできたら韓国に謝罪する選択肢はないはず
- ヨーロッパはこの騒動では完全に日本の肩を持っているようで、探知音公表はさらなる追い風になるだろうね
「レーダー探知音」に対する英国・イギリスの反応
ここでは主に、
- イギリスのツイッターユーザー
- 英国営放送「BBC」
- 英紙「ガーディアン(The Guardian)」
- 英紙「タイムズ(The Times)」
- 英紙「インデペンデント(Independence)」
を参考にレーダー照射の探知音公表に対する英国・イギリス人の反応や声を集めています。
- 日本政府は過激なYouTuberになった
- アジアの争いはいよいよ世界を巻き込むことになりそうだ
- 最終的に中国の立場が気になるが、この探知音の公開で情勢に変化が生じるはず
- レーダーを照射しときながら、捜査用レーダーだったと話す韓国側の態度はおかしなものだろう
- どこにいけばこのレーダー音声を聞けるんだ? 本当に決定的なものなのか?
- これが最後通告さ 日本が提示した最大級の証拠品になる
- 海で銃口を突きつけられた日本側が協議で解決しようとした姿勢は素晴らしい
- なぜこの問題が解決しないのかは、韓国が明らかな失態を認めようとしないから
- アジアを分断する争いに発展する可能性がある
- 韓国が腹を立てているのは、“なぜ今回だけ日本がここまで怒るんだ?”という点にある
- グローバルな経済成長が韓国をここまで大物な振る舞いにさせた
「レーダー探知音」に対するヨーロッパ諸国・世界の反応
ここでは主に、
- ドイツ・フランス・スペインのツイッターユーザー
- 独紙「ビルト(Bild)」
- 仏紙「レキップ(L’Equipe)」
などを参考にレーダー照射音声である探知音公開に対するヨーロッパ諸国・欧米人・世界の反応を紹介します。
- いい加減にしろと言いたいが、この探知音だけでは韓国が白旗を上げることはないんじゃないか?
- ドイツとフランスも似たようなトラブルを過去に起こしているが、ここまで客観的な証拠を突きつけられたことはない
- 海賊時代を思い出させる幼稚な争いだ
- この音声証拠をずっと公表せずに協議による平和的な解決を目指していた辺りが日本の弱みと言える
- なぜ最初からこの探知音を公表しなかった? やはり軍事機密に関わることだから?
- 通常、軍がここまでドメスティックにとどめておくべきデータを公表することは稀である
- 韓国政府の冷や汗姿が想像できる
- 韓国人の愚かなやり口はもはやゲームオーバー 世界は我慢の限界だろう
- 野蛮な部族によるケンカを対岸から見ているのは気持ちの良いもの
レーダー照射騒動における防衛省の探知音公表に対する韓国人の反応、そしてアメリカや中国、ヨーロッパを含む海外の反応は以上になります。
まぁ、日本側としても軍事機密に関わるレーダーの探知音音声の公開は避けたかったでしょうが、一向に韓国側が一つ目の証拠映像で事実を認めようとしなかった為に、「探知音」を公開せざるを得なかったというのが本音かもしれません。
一体いつになればこのレーダー照射問題が本当に解決の日を迎えるのでしょうか…
やはり日本の最後の望みは海外の反応をベースとした国際世論ということになるんですかね。
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