2019年1月4日、大韓民国国防部(韓国国防省)は、韓国海軍による海上自衛隊哨戒機への射撃管制用レーダー照射問題で、日本側からの非難に異議を唱える「反論動画」を公開し、改めて日本側の“歪曲報道”に遺憾の意を表明しました。
そもそも今回のレーダー照射騒動は、韓国海軍の駆逐艦が日本の石川県能登半島沖近くの排他的経済水域内に突然侵入したことにより勃発したのが発端であり、
韓国側が日本側に謝罪を要求するというのはおかしな話です。
そこで、この記事では日本と韓国の間で繰り広げられる射撃管制用レーダー照射問題の簡単な騒動の概要やまとめを順序立てて振り返り、2019年1月4日に韓国国防省が公開した日本への「反論動画」も掲載。さらには、動画内の韓国側の主張にある3つの“矛盾点”や意図的な“加工の痕跡”などを画像と共に紹介していきます。
この記事はザッとこんな感じ!
レーダー照射騒動の概要と経緯のまとめ

哨戒機にレーダー照射を行った韓国の駆逐艦
まずは簡単に今回の「射撃管制用レーダー照射問題」の概要や経緯を順序立てて振り返ります。
- 2018年12月20日:韓国海軍の駆逐艦が日本の排他的経済水域内に侵入し、日本の海上自衛隊の哨戒機に数分間にわたってレーダーの照射を敢行。国際法では完全なる威嚇行為とみなされる振る舞いに対して、日本は韓国の艦船に無線でその意図を問い合わせるも応答はナシ
- 2018年12月22日:日本の防衛省が韓国側に再発防止を強く求めた抗議の意を発表するも、韓国海軍は「火器管制用レーダーを作動させたことは事実だが、日本の哨戒機を狙う意図は全くなかった」と主張
- 2018年12月24日:韓国政府は22日時点で「レーダーを作動させたことは事実」と認めていたものの、一転して、同日に「レーダー照射を行った事実はない」と反論。これを受けた岩屋防衛大臣は「(韓国の)事実関係の一部に誤認がある」と記者会見で主張し、防衛省名義の文書で「火器管制用レーダー特有の電波を、一定時間継続して複数回照射された」と改めて反論
- 2018年12月28日:防衛省は、レーダー照射を受けた海上自衛隊第4航空群所属のP-1哨戒機が実際に撮影した当時の映像を確固たる証拠としてYouTube上に公表
- 2019年1月2日:大韓民国国防部は、海自機が駆逐艦に「威嚇的な低空飛行」をしていたことが原因だとして日本へ謝罪を要求
- 2019年1月4日:韓国側は、日本側が以前に撮影した映像に字幕やテロップを付け足した加工映像を反論動画として公開。動画内では「日本の哨戒機がなぜ低空飛行をしたのか説明しなければならない」「韓国海軍は単に人道的な救援活動を正当に行なっていただけ」との主張が展開されている
- 2019年1月4日:日本の防衛省は同日中に韓国の公開した反論動画に対するレスポンスとして、防衛省公式ホームページ上に「大韓民国国防部の主張(映像)は、我々の立場とは異なるものである」との見解を表明
ザッと簡略に今回のレーダー照射問題をまとめるとこのような流れになります。
そして、最新の話題の焦点は、韓国側が公開した反論動画に“多くの矛盾点”と“意図的な加工の痕跡”があったということです。
【反論動画】韓国が公開した“矛盾と加工だらけ”の反論映像

稚拙な動画で反論を展開した韓国
まずは日本が過去に公開した動画にYouTuberのような加工とテロップを施しただけの簡素な韓国側の“反論動画”をご覧ください。
実際に大韓民国国防部が日本と世界に向けて公表した動画です。
韓国が公開した「反論動画」
そして、この韓国側の反論動画にもいくつかの矛盾点が含まれているんです。
「反論動画」における韓国の矛盾点
まず、韓国側は、韓国海軍の駆逐艦が人道的な救援活動を行なっている最中に、日本の艦艇から威嚇的な低空飛行を受けたことが騒動の原因だと主張。
しかし、仮に韓国駆逐艦が本当に人道的な救援活動を石川県能登半島沖付近で行なっていたのであるならば、それはやましい行為ではない為、事前に日本側へ通告していれば済む話です。
さらに、人道的救援活動中なのであれば、攻撃の事前ステップでもあるレーダー照射を行う意味もなければ、それを数分間にわたって複数回も続ける理由にもなり得ません。
そもそも、騒動が起きた舞台は日本の領海に近い排他的経済水域内です。他の国、たとえばロシアの領海付近でも同じことを行えば、どんなに人道的な救援活動をしていたとしても問答無用で100%撃墜されます。
また、威嚇的な低空飛行が今回のレーダー照射問題の発端とも主張していますが、日本側からすれば、領海近接の排他的経済水域に無許可で侵入した相手に対して、威嚇をするのは当然であり、日本側からの威嚇を反論の切り札に使うこと自体がおかしな話だと言えるでしょう。
現在は単に日本政府が“優しすぎる”“温厚すぎる”が故に、韓国側に説明のチャンスを与えているに過ぎない段階。
それを下手くそな言い訳で逃れようとしているのが韓国というわけですね。
「反論動画」は韓国側の加工だらけ
韓国国防省が公開した反論動画はおよそ4分半であり、その内、韓国側が実際に撮影した映像はわずか11秒にも満たない量でした。
では、他の4分以上の時間は何だったのかというと、日本の防衛省が公開した映像を利用したり、加工したりすることで悪質な歪曲を繰り返しています。
その中でも最も悪質な加工はやはりサムネイルの画像でしょう。
韓国側は唯一の反論の材料である、“日本の艦艇による威嚇的な低空飛行”がさも事実であるかのように見せかける為に、ワザと哨戒機を韓国の駆逐艦に威嚇的なように見えるよう“傾けて合成”しているんです。

韓国の反論動画で使用されたサムネイル

哨戒機を傾けたことが分かる比較画像
傾けて合成することで、まるで哨戒機が韓国の駆逐艦めがけて突撃しているように見えます。
このサムネイルを見た多くの韓国人はこのように思うことでしょう。
- 日本の艦艇が駆逐艦に向けてかなり近づいている!
- やっぱり哨戒機が駆逐艦を威嚇していたんだ!
しかし、実際の日本の哨戒機と韓国の駆逐艦の距離間は以下のようなものでした。
素晴らしい加工のテクニックですね。。
韓国国民だけでなく、世界に向けて日本の心象を悪くする為に必死です。
世界の世論を味方につけようという作戦なのでしょう。
また、そもそもは完全なる別画像である韓国の駆逐艦の写真と、日本の哨戒機の写真とでは、背景の空の色合いが全く異なるのですが、そこは韓国の必死の加工技術が冴え渡りました。
あたかも近接した距離感で哨戒機が駆逐艦に威嚇しながら低空飛行をしているように見せかける為に、ワザと合成時に背景の空の色合いも馴染ませるような加工も施されていたんです。
韓国の残念なところは、このような一連の矛盾点や加工の痕跡がすぐにバレてしまうという部分にあります。
イスラエルやロシアであれば、より精密でクレバーな工作を行ったでしょうが、韓国にはこれが精一杯のようです。
もちろん、嘘や加工はいつか必ずバレます。あとは国際法と国際世論が韓国へ正当な裁きを与えてくれることを願うばかりですね。
“トンデモ韓国”な記事はコチラもどうぞ!!